秋葉原といったらやはり電気街だろう、日が落ちて暗くなった夜の秋葉原を歩くことに…
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注意
この記事は私の失踪時の体験談となっていますが失踪による事件等に関与した内容ではありません。
この記事は失踪及び犯罪を助長する内容ではありません。また特定の人物に危害を加えるものではありません。
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2018/3/20(火)17:00
展望ブースで多少は休めたのでまた歩き出すことにした。
やはり秋葉原に来たのだから電気街が見てみたい。私は駅の方まで戻り電気街口へと向かう。
中央口から電気街口に繋がる通路をたどり電気街口に出てそしてそこに広がる景色は…
オノデンの看板、ゲーマーズ、そしてラジオ会館!テレビで見た秋葉原の街だ。ここが、そう「秋葉原」だ!!
電気街をみた瞬間、私は改めて秋葉原に来たのだと感じた。
さっそく電気街を見て回ることに、まずは目の前にあったセガ4号館に入る。
中は綺麗で人気キャラの景品が並んだクレーンゲームがいくつもあった。
いかにも都会にあるゲームセンターって感じでそこまで驚くところではないが4号館という看板には驚いた。
秋葉原だけで他にも1~3号館まであることなのだろう。
秋葉原にはセガ以外にも分館がある店はいくつもあったが、私はそれらを見つけるたびに驚いていた。
地下にも何かあるようだがそこはメイド喫茶、秋葉原に来た記念にメイド喫茶に入ってみたい気持ちもあるがお金がかかりそうなところは控えることに。
それよりも今の私が一番見たいところはラジオ会館!
アニメでここが舞台になったシーンがあり、私はその作品が好きだったので秋葉原に来たらラジオ会館は絶対に行こうと思っていた。
外観を見ただけで感動して立ち止まってしまったがここまで来て中に入らないのはもったいない、ワクワクしながら入店。
ラジオ会館は10階まであるので見て回るだけでも体力がいる。
だが、あらゆるところにあるアニメグッズの店を見て回るのは楽しい。
中にはカプセルトイを集めた店があって、そこには私が子供の頃に持っていたオモチャもあって中々楽しかった、それに私の好きなアニメキャラのフィギュアもたくさんあってそれを見るのも楽しかった。
館内はドールの店や古い電化製品をとり扱う店もあったりして幅広い。
そして私がラジオ会館で特に驚いたことはトレーディングカードの店がとにかく多いことだ。どの階にも店があるし、別のカードショップが同じ階の隣にもあったり。
館内にカードショップがこんなにも集まっているなんて考えられなかった。
失踪する直前は遊戯王をやっていた私だが集めたカードは全て売り失踪するための資金にしてしまったのだ。
ちょっと前ならこんなにもショップが並んでいたら大喜びしていただろうが手放してしまったことを思うと少しむなしい。
これは失踪して帰ってきた後の感想だが失踪後、また別のカードゲームを始めたあたり私は本当にカードゲームが好きなのだろう。
とはいえラジオ会館を見て回れたことはとても嬉しい。
憧れの地に足を踏み入れることができた、これはいい思い出だ。
いい思いができたのはいいが歩き回ったので体力はもう限界が近い、そろそろ今夜泊まるところを探さなくては。
それに今日はまだ家に連絡を入れてないのも気がかりだ。
両親にはすでに心配をかけているが、せめて一日一回は連絡しないとますます心配をかけることになってしまう。
私は一度駅に戻り公衆電話を探すことにしたが周辺を見回しても見つけきれなかったので駅まで戻り駅員さんに聞いてみることに。
駅員さんの口振りからすると改札口を通ったらあるようだか今は電車に乗らないので駅の外にある電話ボックスの場所を教えて貰った。
電話ボックスは先ほど見たセガ4号館の横の道をまっすぐ進み突き当たり左にあるそうだ。
言われた通りに進むと電話ボックスを見つけることができたが背負っているリュックサックが邪魔で上手く入れない、それでもねじ込むように入った。
いざ電話をかけようとすると躊躇ってしまう。
それでも前日と比べたら大分マシではあるが、なんとか私は意を決して電話をかけた。
電話は今回も母がとり、前日同様私を気にかけてくれた。この日も私はただひたすら謝ることしかできなかった…居場所も聞かれたが今回も答えることはできなかった。
東京の秋葉原にいるなんて言ったらかえって不安にさせそうだ、場所は言えないが数日中には帰ってくるとだけ伝えた。
母はそれ以上は追及せず、最後に今は遊んで来てリフレッシュしておいでと言ってその日の連絡を終えた。
ここまでくると私の失踪は遊びに来たようなものだが母と話した直後だと遊び回るのはばつが悪い、それにもう歩き回るのは体力的に無理そうだ。
とにかく一度休んでから今後のことを考えよう。
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18:00過ぎ
他にアテもないので私はヨドバシまで戻ることに、店の外にベンチがあったのでそこに座る。
ベンチは午前中は雨が降っていたせいで濡れていたがリュックサックからタオルをとりだしでベンチを拭いてから座ることにした。
濡れていたおかげでベンチに座る人は少ない。これなら長時間座っていても場所を譲る必用もなさそうだ。
休んでいる間、駅に行き交う人たちを眺めていた。
ただぼんやりと見つめていて人が多くてやはり都会だなぁとか、あの人は学生だろうかとか、仕事の帰りに秋葉原に立ち寄ったのだろうかなど他愛ないことを考えながらゆっくり時間が過ぎていくのを感じた。
気付けば19時を過ぎていてとっくに街頭が灯っていた。夜になると気温も下がっていく、長時間外にいると体も冷えてくるので店内に。
リュックサックを再び背負い中に入ろうとした時、後ろから声をかけられた。「これ落としましたよ」声をかけた男性は私がさっきまで持っていたペットボトルを差し出した。
どうやらリュックサックの横にかけていたペットボトルが落ちてしまったようだ。
拾ってくれて「ありがとうございます」今はペットボトルの水も貴重品なので拾ってくれたのはありがたいことだ。私はお礼を言って店内に入った。
店内でやることといったらタブレットにWi-Fiを繋いで周辺のネットカフェを探すことだ。
秋葉原のオススメのネットカフェを検索するも場所がよくわからない、電気街の方にあるようだが電気街はあまり見てなかったのでピンとこない。
また歩き回るか、それとも新橋まで戻って前日と同じところに泊まるのも一つの手だが翌日もまた電車で異動することになると運賃がかさむ、できるなら秋葉原で見つけたいどころだ。
何がいいか考えていたらあることに気づいた、前日泊まった「個室店」の系列店が秋葉原にもあったはずだと。
私は店のホームページを検索して秋葉原周辺の店を検索。
すると秋葉原には系列店が4店舗、それも昭和通り付近に集中していた。昭和通りなら電話ほど迷わなくて済みそうだと思ったので昭和通りで今夜泊まるところを探すことにした。
座っていたので少しは歩けそうだ。
しかし道に迷いまた歩き続けることになり、そして体力の限界が…!?
【2日目ー⑤】に続く…
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