いよいよ沖縄に戻る日になったがまだ秋葉原を見て回りたい。空港に向かう前にもう一度秋葉原を歩く、そしてある誘惑に悩まされ空港まで引きずることに…
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注意
この記事は私の失踪時の体験談となっていますが失踪による事件等に関与した内容ではありません。
この記事は失踪及び犯罪を助長する内容ではありません。また特定の人物に危害を加えるものではありません。
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2018/3/22(木) 10:00~
今日も時間いっぱいまで部屋にいるつもりだったが少し早く外に出て秋葉原を歩くことにした。
前日までの雨が続いたがこの日は快晴だ、こんな空の中歩き回れたらより楽しかっただろうがもう時間はない。
13時発なので朝は時間があるが昼前には空港へ向かわないといけない、とりあえず11時前までは秋葉原にいられるが…
もう少し時間があるならまだ行ったことのないところまで行きたかったがそんな余裕はないので前日までに行ったことのあるコースを歩く、電気街まで行き大通りを見て回ることに。
行って見たいといえば万世橋の方なのだが、そこの景色を見て見たかった。
そんなことを考えながらあることを思い出す。
秋葉原の観光スポットを調べていた際に「肉の万世」という肉料理の店があるということ。
そこの「万かつサンド」は秋葉原の名物の1つなのだとか。
秋葉原駅近くの店に入った時にそれを目にする。
ショップが並ぶ中に肉の万世の発売店があり、万かつサンドが販売されていた!!
万かつサンドを販売している場所は都内にいくつもあるようだがここもその1つのようだ。
これを買って空港内で食べようと考えたが気になるのはやはりお金のこと。前日は奮発し過ぎたのであまりお金を使いたくない。
だが秋葉原まで来たからにはもう1つくらいここでしか出来ないことをしておきたい気持ちもある。
どうするか悩んでいたら時刻は11時を回っていた。空港に向かうにはいい頃合いだ。
万かつサンドは結局買わずに電車に乗ることにした。
他にも名残惜しいことばかりだが秋葉原を後にする。
お金はギリギリになるがこんなことならもう1日後の航空券を買っておけば良かったと思う。
行きの飛行機に乗った時は何もわからない東京行きの便に乗ってしまったんだと後悔していたのに帰る日になったら帰りたくなくなっていた。
そもそも思い悩んで沖縄を離れたので帰る気が重くなるのは仕方ないが、この便に乗らないと本当に帰れなくなるので羽田空港へ向かう。
お金どころか知識もないため秋葉原を完全に満喫したとは言えないがそれでもこの2泊3日は楽しかった。
こうして秋葉原を後にし、空港まで向かうため乗り換え駅の品川へ…
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帰りはそう迷うことなく品川駅までたどり着く、満員電車を避けたため苦もなくたどり着く、段々と秋葉原から離れていく寂しさもあったがたどり着いてしまった。
昼の品川駅は活気があった、初日に来た時は夜で店もほとんど閉まっていたので都会の駅とはいえ人気はまばらだったが今は違う。
ビジネスマンが多いだろうが中には遊びに行くため遠くへ行く人もいるだろう。ワクワクしながら電車に乗る人が羨ましい。
とはいえまだ沖縄に帰って来た訳ではない。暗い気分にならずに空港で最後の観光をしよう!気持ちを切り換え空港まで行くため電車を乗り換える。
昼の電車の景色もいいものだ、夜には見えないものが見えてくる。都会のビルもいいが桜の花もいい。
所々に咲く桜の花は見ていて楽しかった。
3月なので咲いているのは当たり前だが沖縄の桜のピークは1~2月、それでいて桜の品種が違う。
薄いピンクの「ソメイヨシノ」ではなく濃いピンクの色をした「カンヒザクラ(寒緋桜)」が沖縄の桜で本島北部の方では桜祭りもしているが地元ではないので私には馴染みがない。
それにやはり桜のイメージといえばソメイヨシノだ、電車の中からの眺めだがこの時期に咲く桜を見れたのは嬉しかった。
私の中での桜は沖縄に無いものなので至るところにある桜を見るたびに東京まで来たのだと噛み締めることができた。やがて桜も見えなくなり電車は空港まで到着した…
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12:00~
背負っていた荷物は早めに預けて身軽になり空港内を探索しやすくなった。
13:15発なのでまだ一時間以上の余裕がある。
正直なところ何か食べたい。我慢しているが空港内の飲食店に入りたい。
しかし空港内は割高だ、分かっているが目に映る店はどこも魅力的なのだ。
どうせ時間を潰さないといけないしゆったりとしたところでランチにしたい。
だがこの時は少しでもお金を残して沖縄に帰りたい気持ちが強かった。せめて試食品でもないかと思い売店の方へ。
しかしそう都合良くあるわけもなく空腹のままだ。そんな時だ、売店でアレを見つけてしまった…そう「万かつサンド」だ。
羽田空港の売店でも数店舗で万かつサンドを取り扱っている。
ものすごく悩んだ…700円するから安いとは言い難い、しかし空港内の飲食店で食事をするよりは安い。
何よりこれが食べたいのだ!!
だがカツなら前日の晩に牛カツを食べたではないか。そう自分に言い聞かせここでも買うことはなかった。
そして持ち物検査を済ませ後は出発を待つばかりだ。
もうすぐ東京を離れることになる。歩き疲れて限界が来るほどだったがまだ歩いていたい。
いや、沖縄に帰りたくないのだ。どういう顔して家に帰ればいいかわからない。だが帰らなくてはいけないのはわかっている。少なくとも那覇空港行きの便には乗る。
やはり何も食べないで考え事をしていると暗いことしか考えられない。軽いものでも買うかと思い売店を見る、出発ゲートラウンジの売店にはないかと思ったがここにもあった万かつサンド!?
これがラストチャンス、沖縄に帰ってたら食べる機会など訪れない。迷いに迷ったが結局購入したのは…
横にあったおにぎり屋の鮭おにぎりだ。
1つ200円くらいしたので普通のコンビニおにぎりよりも割高で悩んだ挙げ句中途半端な結果となった。
割高なおにぎりだからか空きっ腹だからかは知らないがおにぎり自体は美味しかった。
おにぎり1つとはいえ何かを食べたいという浴は抑えることができ後は本当に出発まで待つだけ。
やがてその時間は訪れ飛行機に搭乗した。
たくさんやりたいことが残っている東京、失踪ではなくもっとちゃんとした形で訪れたい。
それが叶う日が来るかはわからない、だがそう信じて沖縄へ帰ることにした…
16:05~
約3時間かけて那覇空港に到着した。
やはり沖縄ではコートは暑い、そう感じていたが着替える前に空港から出よう。モノレールの乗り場に向かいバスターミナルがある駅へと向かったが…
このまま真っ直ぐ帰ろうか、どうするか寸前のところで悩み出す。
沖縄へ戻っては来たが家に帰るとなると足が止まってしまう。
お金は少しでも残しておきたかった、モノレールにも乗るしバスにも乗るからだ。
場合によっては飲食代も出るだろう、そしてもう少し泊まっていくことも視野に入れていたからだ。
家には必ず帰る!そう決めたのだがもう少しだけ時間が欲しい…
そしてこの日は3日間家に電話をしていたのにも関わらすかけることなく終わった。
あれから悩んだ結果、これ以上はどうにもならないと気付いて帰宅するのだが…続きは次回。三十路手前の失踪者【最終日】へ続く…
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